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林家ぼたんのブログ
~落語と講演 Peony~
「おちび」「熱源」読了
どちらも史実を元にしたフィクション。
「おちび」は、落日ではなくて、おチビ。マダム・タッソーの自伝風小説。
舞台はスイス、パリ。スイスで両親をなくした小さな女の子が蝋で内臓の模型を
作る医者の元で助手をしながらサバイブする。その医者とパリに移住し、
蝋人形館を開く。のちにフランス革命に巻き込まれる。
フランス革命の描写がおそろしすぎて、暴力による革命には反対だと思った。
「熱源」は、リトアニア生まれのポーランド人、日本人、アイヌなどの先住民族、
ロシア人の話。舞台は石狩、サンクトペテルブルク、サハリン、ウラジオストク、
東京、南極、パリ。アイヌ語もロシア語も出てくる。祖国、自分たちの言葉を
記録すれば、そのルーツの子孫たちが求めた時に読めると。年表では分からない
歴史を感じることができる。
500p近いけど、どちらも1日で読了。
それくらい面白いし勉強になる。